『友達に注意しないで』その一言に込めた、バレエ教師の願い

小学高学年から中学生は心が大きく成長する時期。バレエ発表会で伝えたい「自分の踊りに集中する」ということ
発表会の練習が本格的に始まり、スタジオでは一人ひとりが本番に向けて真剣に取り組んでいます。
今回の発表会では、『花のワルツ』を13名全員で踊ります。
群舞は、一人だけが上手でも完成しません。全員が同じ音楽を感じ、同じ呼吸で踊り、お互いを信頼することで初めて美しい作品になります。
先日の練習で、生徒たちに一つだけ、とても大切な話をしました。
「練習中は友達に注意や指示を出さず、自分自身の踊りに集中しましょう。」
これは今回の作品だけではなく、バレエを習うすべての子どもたちに身につけてほしい大切な姿勢です。
小学高学年から中学生は「心が大きく育つ時期」
10歳頃から15歳頃にかけては、子どもから大人へ成長する大切な時期です。
小学高学年になると、自分のことだけではなく、友達のことや周りの様子にもよく気がつくようになります。
中学生になると、さらに「自分は周りからどう見られているのだろう」「友達にどう思われているのだろう」と、人との関わりを強く意識するようになります。
そのため、
・友達に教えてあげたい
・間違いを直してあげたい
・作品を良くしたい
という気持ちが自然と生まれてきます。
その気持ちは決して悪いことではありません。
しかし、バレエのレッスンや発表会の練習では、それ以上に大切なことがあります。
まずは自分の踊りに責任を持つこと
花のワルツは13人で踊る作品です。
一人ひとりが自分の振付や立ち位置、音楽をしっかり理解し、自分の役割を果たすことで、美しい群舞になります。
まだ自分の踊りが完成していない段階で周りばかり気にしてしまうと、自分自身の集中力が途切れてしまいます。
「○○ちゃん、そこ違うよ。」
「次はこっちだよ。」
そんな声かけをすることよりも、
「私は音楽をよく聴けているかな。」
「姿勢はきれいかな。」
「手足の先まで丁寧に踊れているかな。」
と、自分自身と向き合うことが大切です。
自分が責任を持って踊ることが、結果として作品全体の完成度を高めます。
練習の習慣は、本番の舞台にも表れます
今回、生徒たちに「友達へ注意や指示をしないように」と伝えた一番の理由があります。
それは、
普段の練習で身についた習慣は、本番でも自然に出てしまうからです。
練習中に友達へ話しかけることが当たり前になってしまうと、本番の舞台袖や舞台上でも、つい声をかけてしまうことがあります。
舞台は、お客様に夢や感動を届ける特別な空間です。
出演者同士のおしゃべりや指示は、作品の世界観を壊してしまうことにもつながります。
だからこそ、練習の段階から「話さない」「集中する」という習慣を身につけることが大切なのです。
本当の協調性とは何でしょうか
「みんなで踊るから協力しよう。」
この言葉はよく耳にします。
では、本当の協調性とは何でしょうか。
私は、自分の役割に責任を持つことだと考えています。
友達を注意することではなく、
自分が時間を守る。
自分が先生の話をよく聞く。
自分が最後まで集中する。
自分が正しい立ち位置を覚える。
こうした一つひとつの積み重ねが、仲間からの信頼につながります。
誰かを動かそうとするのではなく、自分自身が良い見本になること。
それこそが、バレエで学ぶ本当の協調性です。
バレエは踊りだけでなく、人としての成長を育てる習い事
スタジオベルフィーユでは、バレエは単に踊りを覚える習い事ではないと考えています。
礼儀や挨拶、集中力、協調性、責任感、そして思いやり。
これらは、バレエを通して少しずつ身につけていく大切な力です。
小学高学年から中学生は、身体だけでなく心も大きく変化する時期です。
友達との関係が深まり、自分の考えもしっかり持つようになります。
だからこそ、先生がすべてを教えるだけではなく、自分で考え、自分で行動し、自分の役割を果たす経験が、とても大きな成長につながります。
発表会は、その学びを実践できる最高の機会です。
発表会は「心を育てる舞台」
保護者の皆様は、お子様の踊りの上達に目が向くことが多いかもしれません。
もちろん技術の成長はとても嬉しいことです。
しかし、それ以上に嬉しいのは、
以前より集中して練習できるようになった。
先生の話を最後まで聞けるようになった。
友達を尊重できるようになった。
自分のことは自分で考えられるようになった。
そんな心の成長です。
バレエの経験は、学校生活や部活動、将来社会に出たときにも必ず役立つ財産になります。
今回の『花のワルツ』でも、13人全員が自分自身の踊りに責任を持ち、お互いを信頼し、一つの作品を創り上げてくれることを願っています。
スタジオベルフィーユでは、これからもバレエを通して、美しい踊りだけでなく、人としての豊かな成長を大切に指導してまいります。
【南浦和で子どものバレエ教室をお探しの方へ】
スタジオベルフィーユでは、幼児から大人まで、それぞれの成長段階に合わせた丁寧な指導を行っています。
小学高学年から中学生にかけては、身体づくりだけでなく、集中力・協調性・礼儀・表現力など、将来につながる力を育むことを大切にしています。
南浦和でバレエ教室をお探しの方、発表会を通して子どもの心の成長も大切にしたいとお考えの保護者の皆様は、ぜひスタジオベルフィーユへお気軽にお問い合わせください。
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