一人ひとりの成長を舞台へ 発表会の先にあるもの
2026年8月29日、発表会に向けて――
2026年8月29日、スタジオベルフィーユバレエの発表会が近づいてきました。
舞台に立つ日を前に私たち指導者も、これまでのレッスンや子どもたちとの関わりを振り返りながら、最後の準備を進めています。
発表会というと、「きれいに踊る」「振付を間違えずに踊る」「本番を成功させる」ということに目が向きがちです。
もちろん、それも大切な目標です。
けれど、今回の発表会で子どもたちに本当に持ち帰ってほしいものは、舞台上での完成度だけではありません。
一つの目標に向かって努力すること。
思うようにいかない時にも、もう一度挑戦すること。
仲間と協力し、自分の役割を最後までやり遂げること。
そして、自分自身の成長を実感すること。
これらこそ、発表会を経験する大きな意味だと考えています。
コロナ渦を経て、子供たちの身体と心には変化がありました
コロナ禍以降、子どもたちを取り巻く環境は大きく変わりました。
学校生活や行事、部活動、人との交流、外で身体を動かす機会など、以前は当たり前だったさまざまな経験が減少しました。
オンライン化や生活様式の変化によって、子どもたちが日常的に身体を動かす時間も少なくなりました。
その影響は、単純な「運動不足」だけではありません。
身体を使って遊ぶこと、仲間と直接関わること、失敗しながら何度も挑戦すること。
そうした経験の積み重ねが少なくなると、身体の使い方だけでなく、気持ちの切り替え方や、失敗した時に立て直す力にも影響することがあります。
最近のレッスンの中でも、
「ちょっと難しいと、すぐに諦めてしまう」
「失敗すると気持ちを引きずってしまう」
「人前で踊ることに不安を感じる」
「注意されることを必要以上に怖がる」
といった姿を目にすることがあります。
もちろん、これは一人ひとりの性格や成長段階によっても違います。
だからこそ私たちは、「昔の子どもたちはこうだった」と比べるのではなく、今の子どもたちに必要な経験は何なのかを考えながら指導していく必要があると感じています。
私たち指導者にもふり返ることがあります
子どもたちの変化を考える時、指導する側にも反省すべき点があります。
コロナ禍を経験した子どもたちに対して、私たちも「無理をさせないこと」「楽しく続けてもらうこと」を大切にしてきました。
それは決して間違いではありません。
しかし一方で、子どもたちの気持ちに寄り添うことを優先するあまり、いつの間にか「ゆるい流れ」に合わせすぎてしまった部分はなかっただろうか。
「今日はここまででいいよ」
「無理しなくても大丈夫」
という優しさが、時には「もう少し頑張ってみる」という経験を奪ってしまうこともあります。
子どもたちを守ることと、子どもたちの成長を促すこと。
この二つのバランスを取ることは、指導者にとって簡単なことではありません。
だからこそ今回の発表会を、私たち指導者自身にとっても、指導を見直し、子どもたちとの関わり方を考える機会にしたいと思っています。
年齢によって、必要なサポートは違います
子どもたちは、同じスタジオで同じ舞台を目指していても、成長段階は一人ひとり違います。
小学校低学年では、まず「舞台に立つことが楽しい」「音楽に合わせて身体を動かすことが楽しい」という気持ちを大切にすること。
小学校高学年になると、自分の身体や周囲の人を意識しながら、責任を持って行動することも必要になります。
中学生になると、身体の成長が大きく、これまでできていたことが一時的に難しく感じられることもあります。また、学校生活や友人関係、部活動など、バレエ以外の世界も大きく広がっていきます。
高校生になると、進路や受験、部活動、将来のことなど、さらに多くのことを抱えるようになります。
だからこそ、すべての生徒に同じことを求めるのではなく、それぞれの年齢、発育・発達、生活環境、心の成長を見守りながら、必要なサポートをしていくことが大切だと考えています。
部活動や受験と両立しながら舞台を迎える生徒たち
今回の発表会には、部活動や受験を抱えながら練習を続けている生徒もいます。
時間が限られる中で、レッスンに参加し、振付を覚え、身体を整え、本番に向けて準備をする。
これは決して簡単なことではありません。
バレエだけを優先できる環境にいるわけではないからこそ、限られた時間の中で集中する力や、自分でスケジュールを考える力も身につけてほしいと思っています。
そして8月29日は、学校がある生徒もいます。
学校から帰宅してすぐに発表会へ向かう生徒もいるでしょう。
身体的にも精神的にも大変だと思います。
それでも、舞台袖に入った瞬間には、学校でのこと、部活動でのこと、受験のことなどをいったん横に置き、**「今日は舞台に集中する」**という気持ちへ切り替えてほしいと思います。
これは、ただバレエのためだけではありません。
その場に合わせて気持ちを切り替える力は、これから先、大人になっていく中でも必ず役に立つ力です。
保護者の皆さまにも、ぜひ見届けていただきたいこと
発表会は、子どもたちだけの成長の場ではありません。
保護者の皆さまにとっても、お子さまの成長を改めて感じていただける一日になると思います。
小さな頃から通っているお子さまなら、「以前は舞台の上で泣いていたのに」「あんなに小さかったのに」と、さまざまな思いがよみがえるかもしれません。
思春期を迎えた生徒の場合は、普段は見せない真剣な表情や、仲間と協力する姿を見ることができるかもしれません。
もちろん、舞台では完璧にいかないこともあります。
振りを間違えることもあるでしょう。
緊張して、普段通りに踊れないこともあるでしょう。
でも、それも含めて「今の自分」です。
大切なのは、失敗しなかったことではなく、失敗しても最後まで舞台に立ち続けたこと。
練習してきた時間、悔しかったこと、できるようになったこと、仲間と笑ったこと。
そのすべてが、8月29日の舞台につながっています。
みんなで一つの舞台をつくる
発表会は、一人の力だけでは完成しません。
出演する生徒一人ひとり、講師、スタッフ、そして保護者の皆さま。
たくさんの人の力が合わさって、初めて一つの舞台が生まれます。
だからこそ、生徒たちには、自分の踊りだけを見るのではなく、周りの仲間にも目を向けてほしいと思っています。
小さい子が一生懸命踊っていたら応援する。
困っている仲間がいたら声をかける。
自分の出番が終わっても、最後まで発表会の一員として行動する。
こうした経験の一つひとつが、舞台の技術以上に大切な学びになります。
8月29日 今できる最高の舞台を
発表会まで、残された時間はわずかです。
ここからは、新しいことをたくさん増やすよりも、これまで積み重ねてきたことを丁寧に確認し、一人ひとりが安心して舞台に立てる状態をつくっていきたいと思います。
生徒それぞれの成長段階を見守りながら、必要なところでは厳しく、そして必要なところでは寄り添いながら、発表会をスムーズに進行できるよう準備していきます。
そして生徒たちには、8月29日、自分の力を出し切ってほしい。
学校がある人も、部活動がある人も、受験を控えている人も、その日の生活を一度リセットして、舞台に立つ時間を大切にしてください。
「今日の自分にできることを、精一杯やる。」
それで十分です。
発表会を終えた時、
「楽しかった!」
だけではなく、
「頑張ってよかった」
「前より少し強くなった」
「最後までやり切れた」
そんな気持ちを一人でも多くの生徒が感じてくれたら、私たちにとってこれ以上嬉しいことはありません。
2026年8月29日。
一人ひとりの小さな成長が集まって、一つの大きな舞台になります。
生徒たちがそれぞれの場所で輝けるよう、最後まで丁寧にサポートしていきます。
そして保護者の皆さまには、ぜひ結果だけではなく、ここまで頑張ってきた過程も含めて、お子さまたちの姿を温かく見届けていただければと思います。
スタジオベルフィーユバレエは、バレエを通して、身体だけではなく、心も少しずつ強くしなやかに育っていける場所でありたいと願っています。
8月29日、皆さまと一緒に素敵な舞台をつくれることを楽しみにしています。
お問い合わせ、体験レッスンのご予約は公式ラインからも受け付けています

オリンピック フィギュアスケート銅メダル選手の指導経験から、各種スポーツ、パフォーマンスのためのバレエとコンディショニング指導にも力を入れています


